シリアス・プラン①神の意志、悪魔の声
2010年 08月 20日
過去は忘れて現実には真剣に未来を感傷的で
馬小屋で祈るのには伝統的で神秘的な由来でもあるのだろうか。少なくとも私は若干の期待を込めて馬小屋で祈っていた。見返りがあると思うほど信心深くもなかったがなにもしないよりマシであろうと思い、ここに来たのだ。私が求めているのは神の助けだった。動機が動機だけに、とっと帰ろうと思っていた。しかし私は運が悪くそいつの声を聞いてしまった。本当に運が悪い。
『パンスペルミア、殺してやる』
最初は空耳かと思った。
『パンスペルミア、滅ぼす。誰か身体をよこせ』
もう一度声がした。
『パンスペルミアめ、余分なことをしやがって。俺は消えたい』
確かに聞こえる、声も消えちまえばいいのに。
『パンスペルミア消えてしまえ』
これは神でなく、悪魔のたぐいなのか。少なくとも早々に立ち去った方がいいかも知れない。
『誰か、いるのか。俺の声が聞こえるのか』
悪魔に感づかれた。
『え、ええ』
私は観念したかのように返事をする。魂奪われちゃうの。
『会話が出来るとはちょうどいい。おまえ名前はなんて言うんだ。俺はシリアス・プラン』
シリアス・プランという悪魔のことは聞いたことがない。
『私はパトリシア、パトリシア・フォックスアイ』
馬小屋で祈るのには伝統的で神秘的な由来でもあるのだろうか。少なくとも私は若干の期待を込めて馬小屋で祈っていた。見返りがあると思うほど信心深くもなかったがなにもしないよりマシであろうと思い、ここに来たのだ。私が求めているのは神の助けだった。動機が動機だけに、とっと帰ろうと思っていた。しかし私は運が悪くそいつの声を聞いてしまった。本当に運が悪い。
『パンスペルミア、殺してやる』
最初は空耳かと思った。
『パンスペルミア、滅ぼす。誰か身体をよこせ』
もう一度声がした。
『パンスペルミアめ、余分なことをしやがって。俺は消えたい』
確かに聞こえる、声も消えちまえばいいのに。
『パンスペルミア消えてしまえ』
これは神でなく、悪魔のたぐいなのか。少なくとも早々に立ち去った方がいいかも知れない。
『誰か、いるのか。俺の声が聞こえるのか』
悪魔に感づかれた。
『え、ええ』
私は観念したかのように返事をする。魂奪われちゃうの。
『会話が出来るとはちょうどいい。おまえ名前はなんて言うんだ。俺はシリアス・プラン』
シリアス・プランという悪魔のことは聞いたことがない。
『私はパトリシア、パトリシア・フォックスアイ』
by yosidagumi_nikuya
| 2010-08-20 19:49
| サンキューマイトワイライト