村井と菊田の物語②
2008年 08月 15日
びっちりとスーツを着込んで俺はスポンサーやら技術者が来るのを待っていた。髪を染めるのをやめ、ひげも毎日手入れするようになった。
中央アイサの富豪、フレデリック・クリッター、ガリア王国の技術者ピエール・キャンディ、なかなかそうそうたるメンバーの協力を仰ぐことができた。彼らを待つ間、すでに研究所の所長となった村井と話をすることにした。
やつは20年前よりも青白く不健康で貧弱になったように見えた。
『菊田重工がまさか現実のものになるなんて、思っていなかったな』
『君がプラントやリズの野蛮人から死にものぐるいで情報を集めてくれたおかげさ』
皮肉には皮肉で返してやった。
『アームヘッド、ファニオ。データは見させてもらった。ウチのカイザーソードの方がいくぶんかマシだな』
『人型ロボットなんてふざけたものだって言ったのは誰だっけ?』
『ふん、グンタムを見て気分が変わったのさ』
『プラントのアニメなんかみてんのか、おまえ。意外だな』
『ゼニに教えてもらったのさ。あいつはあっちに留学してるからな』
『あいつもデデバリィとか言う研究所を作るとか言っていたな』
『おまえのおかげだよ、五右衛門、まさかアームコアを枕に使おうなんて言う天才は世界におまえだけだろうぜ』
『まさか君ほどの天才が俺の戯言を聞き入れるなんて夢にも思わなかったよ』
あの日俺は夢を見ていた。村井もゼニも同じ夢を。
声がした。
わたしたちにからだをください・・・。
この魂を再び、肉体へ・・・。
ヴァイス・プラントにアームヘッドのことを伝えて。
村井はあれ以降枕として使いはしなかったようだが、俺は何度も試しあの玉、声が魂といったアームコア、が変形することができるものだと知った。
バイオニクルフレームの自立を助ける機能がそれにはあり、人型兵器の有用性をアームコアは示した。
村井も独自に研究を進め村井研究所を作るようになった。
新兵器アームヘッドの記事は声の言ったヴァイス・プラントを呼び出すことになる。すなわち皇帝を。
中央アイサの富豪、フレデリック・クリッター、ガリア王国の技術者ピエール・キャンディ、なかなかそうそうたるメンバーの協力を仰ぐことができた。彼らを待つ間、すでに研究所の所長となった村井と話をすることにした。
やつは20年前よりも青白く不健康で貧弱になったように見えた。
『菊田重工がまさか現実のものになるなんて、思っていなかったな』
『君がプラントやリズの野蛮人から死にものぐるいで情報を集めてくれたおかげさ』
皮肉には皮肉で返してやった。
『アームヘッド、ファニオ。データは見させてもらった。ウチのカイザーソードの方がいくぶんかマシだな』
『人型ロボットなんてふざけたものだって言ったのは誰だっけ?』
『ふん、グンタムを見て気分が変わったのさ』
『プラントのアニメなんかみてんのか、おまえ。意外だな』
『ゼニに教えてもらったのさ。あいつはあっちに留学してるからな』
『あいつもデデバリィとか言う研究所を作るとか言っていたな』
『おまえのおかげだよ、五右衛門、まさかアームコアを枕に使おうなんて言う天才は世界におまえだけだろうぜ』
『まさか君ほどの天才が俺の戯言を聞き入れるなんて夢にも思わなかったよ』
あの日俺は夢を見ていた。村井もゼニも同じ夢を。
声がした。
わたしたちにからだをください・・・。
この魂を再び、肉体へ・・・。
ヴァイス・プラントにアームヘッドのことを伝えて。
村井はあれ以降枕として使いはしなかったようだが、俺は何度も試しあの玉、声が魂といったアームコア、が変形することができるものだと知った。
バイオニクルフレームの自立を助ける機能がそれにはあり、人型兵器の有用性をアームコアは示した。
村井も独自に研究を進め村井研究所を作るようになった。
新兵器アームヘッドの記事は声の言ったヴァイス・プラントを呼び出すことになる。すなわち皇帝を。
by yosidagumi_nikuya
| 2008-08-15 14:52
| アームヘッドジェネレーション