こんなブログで大丈夫か?


by yosidagumi_nikuya
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カテゴリ:ツインスフィア( 3 )

馬鹿な。イエスと答えられるわけない。いやその質問に答える権利など自分にあるのだろうか?

ラッキーはまだこちらを見ている。

どうする?駿河?

『もしかりにだ、君がノーと答えたとしよう』

ノーとは言わせないつもりか?

『アームヘッドと人類、同じ星に済む二つの知的存在はお互いを傷つけ合い滅ぼし合うことになるだろうね。

むろん、君のせいではないよ』

おまえのせいだ!といっているようにしか聞こえない。

『どうしてそんなことに?』

『アームヘッドが眠っている間、人類は増えすぎたのだ。今ではヘブンを支配しアームヘッドを戦争に、自分たちのいいように利用している。

いやそのアームヘッド言う呼称は彼らがつけたのだから本来の名前で呼ぶべきかな。

"バイオニクル"と』

『バイオニクル?』

『そう、ちなみに私はバイオニクルじゃないがね、だが彼らに同情はしている、だからこそ、ねえ?』

さあ、どうする?

『でも本当に地球なんですか?』

『あん?』

どういうことだ?初めてラッキーが困惑した顔を出す。

『本当に彼らは僕らの地球出身なんですか?この星の人類は?どうしてここに来たの?』

ラッキーは何かを言おうとしてるがさらに駿河は続ける。

『空を見て星はいつもあるんです、彼らの故郷が僕らの地球だと言えるんでしょうか?もしかしたら他の星かも知れないですよ!』

きっと他の星だ。その方が可能性は高い。偶然にも見つけた最初の星が失われた故郷だったなんて偶然あるものか!

『帰れよ!』

ラッキーが怒鳴る。

『おまえの故郷、地球に帰ってしまえ。おまえみたいなやつ!』



急に前がくらくなり、気がつくとそこは見慣れた故郷だった。

ただし周りにコーヒー農園が広がっていてどう見ても自分の元いた場所は地球の反対側だった。
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by yosidagumi_nikuya | 2009-05-26 20:47 | ツインスフィア | Comments(0)
確かにここは、地球ではない。

ヘブンの各地を回りながら駿河遠州は理解した。疑問はいくつかあったが、たとえばここの人たちはなぜ自分に気づかないのか?など、最大の疑問はなぜラッキーがここに僕を呼んだのかと言うことだ。

その質問は最悪のと意図して返されることになる。

ラッキーに問う。

なぜここに連れてきた?

『その質問を待っていたのさ。駿河君。

ここがどんな世界か知っているかい。

ヘブンはかつて地球から連れてこられた人たちが起源なんだよ。』

信じられない。でも偶然にしては二つの世界は似通いすぎていないか?しかしそれとも?

『気づいているだろうけどここの人たちは地球に帰りたがっているんだよ。

そして私たちは、それを応援したい。

なぜなら彼らにとって不要になったこの星が私たちには必要だから。

アームヘッドはこの星の支配者になりたいのさ。

人類をヘブンから放逐してね』

アームヘッド、そうそれが違和感だった。地球とヘブンは明らかに違う。

そして。

『でも地球は空っぽじゃない。ヘブンの人たちを全部受け入れるなんて』

『そうだね、でも彼らがつくのは遙か未来になるだろうから問題ないと思うよ。

そこで君を呼んだ理由になる。

頼み事があるのさ』

頼み事?ラッキーを見つめる。

『地球をちょうだいよ、ヘブンの平和のためにさ』


ラッキーがほくそ笑んでいるのを駿河は見逃さなかった。
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by yosidagumi_nikuya | 2009-05-26 20:29 | ツインスフィア | Comments(0)
出身は地球ですなんて使うとは思わなかった。


駿河は最初、"そこ"がどこか分からなかった。しかし"そこ"がどこであろうとするが歩いていける場所もしくは海があるとしても平面上いや球面上で繋がっている場所、すなわち地球のどこかであろうと見当はついていた。
いやそう言うよりは"そこ"が地球でないという発想自体なかった。

そこで彼が初めてあった人物、彼からしてみれば陳腐かつある意味当然な言い方になるが宇宙人である男はラッキー・ガッポガッポと言った。

『ようこそ、ヘブンへ』
彼をこの場所に招待した男は言った。この場所の住民は見なそうなのだろうか、見知らぬ地に関して憶測の域は出ぬ思案が駿河の頭をよぎった。ラッキーという男、声は低く野太い男のものであったが姿形は少女のそれでありそのことがいっそう駿河を混乱させた。

駿河は疑問ばかりであるがとりあえず質問として文章にまとめられる疑問をラッキーにぶつけてみた。

『ここは天国なんですか、僕は死んだんですか』

その問いはラッキーにとって想定外だったようで彼もまた混乱したように見えた。

『いや、ここは確かに君のいた星から遠い場所にあるが君は死んでいない』

星という単語が横から入ってきて駿河は面食らう。

『ここは地球じゃないんですか?ということはあなたは宇宙人!?というよりなぜ日本語が通じるんですか?』

『日本語?ゴレンラングのことか?まあ私も必死で過去に勉強したものだ、よもや役に立つことがあるとはな』

話が微妙にかみ合わない。

『ここはどこなんです?』

『大御蓮帝国皇京府庄司区…だったかな』
ラッキーは自分にとって外国である場所の名前を言う。

駿河にとって地球上のどこにもない地名を言われ、ここが宇宙であるような違和感と日本語が通じる不思議さで混乱せざるをえない。

だが駿河もアームヘッドを見てここが少なくとも異世界であるという実感を持った。

見たことがあるようで見たこともない町を歩く大きな人型はここが知られざる地であることを証明してるようであった。

ここは地球と対になるもう一つの星、天球であることを駿河は認めつつあった。
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by yosidagumi_nikuya | 2009-05-20 14:58 | ツインスフィア | Comments(0)