こんなブログで大丈夫か?


by yosidagumi_nikuya
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カテゴリ:2009( 3 )

シーザーサラダ

ポイントX

 そこに敵は予告通り、その場所にいた。見たことのないタイプのアームヘッド。宙に浮かびながらだらしなく四肢をぶら下げているそれは、幽霊のようだった。
『その通り、俺は幽霊だよ』
そいつの声が通信に入る。もしかして、疑念が浮かぶ、こいつは心が読めるのか?
『やっと感づいたのか?』
図星か?いや偶然かも知れない。
『偶然ではない』
そいつは言う。
『これは俺の体得した能力で調和ではない、常人がおまえ達のようなトーアを目指した結果だよ』
『それが新動物実験か?』
『その通り』
そいつが周辺を確認して言う。
『マキータを連れてこなくて、良かったのか?』
『おまえは俺が倒す』
『ほう、娘を狙ったことを恨んでいるのか?反省が必要か?』
セイントメシアがロケットパンチを構える。盾に内蔵されたロケットパンチがアームヘッドに向かって放たれる。
『反省する必要はない、後悔させてやる!』
隙を突いたつもりだった、しかしそれを察知したかのようにアームヘッドはよける。そしてロケットパンチをアームヘッドは腕に内蔵した剣で斬りつける。爆薬が内蔵されていた、ロケットパンチが砕ける。その瞬間。ロケットパンチは四本の爪をパージし、投げ槍となった爪が意志を持ってアームヘッドに向かう。セイントメシアは同時に盾をすて、後ろを前にして拾い直した。複合武装盾の後ろ側はアームホーンのハサミとなっていて、それで挟むようにアームヘッドを狙う。投げ槍となった爪をアームヘッドは刺さらない角度で軌道をそらす。軌道をそらされた爪が玉突きのように衝突し目標を見失う。それにあっけをとられた一瞬の隙を突き、アームヘッドがセイントメシアの盾を足でたたき落とす。セイントメシアはもう一方の盾からアームヘッド自壊粒子砲を放ちながら牽制し後退する。自壊粒子砲が打ち落としたのは四本の爪だけだった。
『どうした?本当に『ブラッディフェザー』か?相手は『ブリーチ』のほうが良かったかな』
分かっているくせに。
『そう、俺にはもはや真実しか聞こえない。全ての心の声が。音速の天使よ。空気を振動させてでるモノは真実ではないのだ。光だよ!俺が能力を得たあと世界は真実で塗り固められた。旧人類にニューアニマルの心は理解できないんだ。このかんかくが』
背中にマウントしている、ライトスタッフを手に取る。
『さあこいよ!おまえのこころはおみとおしだ!』
武装複合盾二式の剣を展開する。ライトスタッフをフェザーモードに変換し、前に構える。ライトスタッフから光の翼が放たれる。セイントメシアの足からフットジャベリンを発射する。
『やめろ!いっぱんしみんをまきこむきか』
やはり読んでいるか、ニューアニマル。もう限界が近い。セイントメシアと二本の投げ槍がまっすぐアームヘッドに向かう。そいつはすんでの所でそれをかわす。すれ違い際にかかとのパイルバンカーをたたき込む、はじめて当たる。焦っているのか?
『あせってなどいない!』
セイントメシアは自身の最高速で皇京の上空までに移動する。
『やめろおお』
『『新しい動物』も神ではなかったようだな』
あいつの精神はもうすり切れる寸前なのだ。皮肉にも自分自身の新しい動物のせいで。
アームヘッドは追ってくる。
『もうやめろ、おまえのそれがどこからまでの声が聞こえるか分からないが、もういいだろ』
まだ追ってくる。
『関係ないんだ。距離なんてね』
嫌にはっきりした声だ。
『ならなぜ?』
『俺はおまえと決着がつけたかっただけなんだよ他人を巻き込みたくはない』
雪那を巻き込もうとしたクセにと思ったがおそらく真実だ。真実しか言わない世界にこいつは真実で答えている。
『よく分かっているな』
すでにこいつはもう狂いきったのかも知れない。ライトスタッフと複合盾二式を重ねて構えて、アームヘッドに突進する。両手でアームヘッドは受け止める。胸のアームホーンをセイントメシアは展開する。奇妙だ、向こうはこちらのこの攻撃に気付いていない。アームホーンがアームヘッドをアームキルする。セイントメシアは肩のレーザーでコクピットを切り取って抱える。


 コクピットの中のパイロットはすでに眠るように死んでいた。はじめて見たときの不気味さはもう消えていた。一体最後、なぜ心が読めなかったのか、考える。もしかしたら防衛本能かも知れない。新動物実験なんてモノは人間にふさわしくなかったのだ。
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by yosidagumi_nikuya | 2010-04-20 20:33 | 2009 | Comments(0)

ノンオイルサラダバー


『幸君、これは一体何だ?』
できあがったそれを見て、マキータが問う。
『次世代型アームヘッド『スーパーメシア』だ』
4のボディに2の翼をつけ他にもパーツを追加して神々しくなったスーパーメシアを見せつけ、自慢げに言った。
『強そうだろ?』
『平幸さんがおまえを後継者にしなかったわけが分かったわ』
『え?』
『超救世主って感じで入れるとかっこよく見えない?』
『いや、それはやめておく』

コクピットにのって機動テストを開始する。
『どうだ?』
マキータが通信で聞いてくる。
『駄目だ、重くて動かない』
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by yosidagumi_nikuya | 2010-04-19 20:41 | 2009 | Comments(0)
…そして世界に押しつぶされた。

 マスタードドーナツ皇京駅前支店。
『まだ喰うのか?テーリッツ?』
私は同僚に問いかける。
『経費で落ちるからな』
マキータは堂々と言う。
『そんなんじゃ雪那はふり向かいぜ』
と私は茶化すように言う。
『心配なんですか?義父サマ』
マキータは急に口調を変える。
『…やめろ…このロリコン野郎』
誰かが入店する。
『おい、幸太郎』
マキータが私の名前を呼び、入ってきた者へ意識を向けさせる。
『リジアン、だぜ、珍しい』
自分もそのリズ人であるくせにマキータが言う。もっともあいつは自分はアイサ系混じってるとか言っていたが。
『どうかしたか?』
『鈍くなったな、ブラッディフェザー』
マキータが昔のあだ名を口にする。
『その名前で俺を呼ぶな』
『でも、あいつはおまえではなく『ブラッディ・フェザー』に用があるみたいだぜ』
あいつ、すなわち入ってきた男を指す。
向こうもこちらに視線を移す。私も少しやせ気味だったが、向こうはそれよりもやせていて、マスクをして帽子を深くかぶって目だけを出していた。
『20年前の決着をつけたかった』
そいつがこちらを見て言う。
こいつは一体誰だ?連邦側のアームヘッド乗りか?
『新動物実験、おまえを作りたかったんだ』
新動物実験?
『俺は生け贄となり、新しい動物になった。それからだ、鳴り止まないんだよ。声が鳴り止まないんだよ』
『一体私になんの用だ?』
『分かっているだろ?』
そして男はマキータの方を向く。
『おまえは知っているよな、あったもんなあ?俺たち。20年ぶりだよ』
『プレデターの一人か?おまえ?』
マキータが男に問う。
『本当に忘れてしまったのか?残念だマキータ・テーリッツ。ところで復讐はもういいのか?現状に疑問を少しも感じてないようだが?』
マキータは黙る。
『まあいい、幸太郎、ここに『ブラッディフェザー』で来い』
男が地図を出す、ある場所にペケ印がしている。
『怪しんでいるな。二人で来るつもりか?もっと大勢で来るつもりは?内容だな?まあ来いよ何人連れてきてもいい。葵の忘れ形見?だっけ?雪那を殺されたくなかったら?』
『どういう意味だ?』
『こう聞かせてもらうぜ?なぜ俺がおまえ達の居場所が分かったか?なぜ、おまえに近しい者しか知らないはずの妻の名前を知っているか?ヒレ-・ダッカ-の復讐の話をなぜ知っているか?それともアウタ・ゴッド・フレンズについて話してやろうか?創生の話か?エクジコウのことでもいいぜ?』
『おまえは一体何なんだ』
『俺はニュー・アニマル』
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by yosidagumi_nikuya | 2010-04-11 16:09 | 2009 | Comments(0)