呪怨の日4 粗野な覚醒
2010年 07月 05日
世界が滅んでいく。この絶滅から取り残された哀れな恐竜は僕の墓所にふさわしいのかも。アームヘッドの襲来で聞こえもしなくなったラジオを聞きながらテルミは思う。
いつの日かしっぺ返しを喰らう、っていわれていた環境汚染とかそういう話だっけ?確かにしっぺ返しを人類は喰らったことになる。大切なパートナーだったアームヘッドを道具として酷使したのは誰?一体これは誰の罪?これが最後の審判?
究極の絶望は笑みしかもたらさない。悟りにも似た諦観は恐怖を紛らわせてくれた。人類にとってアームヘッドはなんだったのか?アームヘッドにとって人類とはなんだったのか?
僕にとってウィノナとはなんだったのか?
残された最後の時間に空回りするその考えは何度もそこで止まっていた。思考の袋小路には扉が一つついていてその扉を開けるのにいつも戸惑っている。そこに何があるかを知っているから。
恥ずかしさなんて捨てて、その扉を開けた。
『ウィノナ』
彼はつぶやいた。
『何?』
返事は帰ってきた。
いつの日かしっぺ返しを喰らう、っていわれていた環境汚染とかそういう話だっけ?確かにしっぺ返しを人類は喰らったことになる。大切なパートナーだったアームヘッドを道具として酷使したのは誰?一体これは誰の罪?これが最後の審判?
究極の絶望は笑みしかもたらさない。悟りにも似た諦観は恐怖を紛らわせてくれた。人類にとってアームヘッドはなんだったのか?アームヘッドにとって人類とはなんだったのか?
僕にとってウィノナとはなんだったのか?
残された最後の時間に空回りするその考えは何度もそこで止まっていた。思考の袋小路には扉が一つついていてその扉を開けるのにいつも戸惑っている。そこに何があるかを知っているから。
恥ずかしさなんて捨てて、その扉を開けた。
『ウィノナ』
彼はつぶやいた。
『何?』
返事は帰ってきた。
by yosidagumi_nikuya
| 2010-07-05 21:39
| プレジャー・ソング