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by yosidagumi_nikuya
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第六話呪い

エスエフ映画のエイリアンのように長い頭を持つヴァンデミエールとは違ってブリュメールはヘルメットをかぶったような頭をしていた。
ガンメタリックの鎧を身にまとったブリュメール改”ゲイ・ボルグ”の性能はたとえ相手が格闘戦特化型のヴァンデミエールに劣ることはなかった。そう劣っていなかった、パイロットの経験もそして・・・。

ソルビン南岸の砂浜で二機は対峙している。端から見れば連邦機どうしが戦っているという事態は異常事態に他ならない。
ヴァンデミエールは相手に通用しない銃を捨て、相手の動きを見ていた。先に動けばその隙をとられることは確実である。

まず動いたのはブリュメールだった。腰につけるマシンガンを構えはなった。
「銃は効かないんじゃなかったのかよ!?」
ヒレーが答える。
「そんなの関係ねえッ!」
ねらっているのは機体ではなかった。銃の弾丸が砂を巻き上げた。
「どこだ!」
後ろだ、また後ろだ。



「あ~あ、つかまっちゃった」
崖の上で二機のアームヘッドが様子を見ていた。

「シヴェどの、わざわざ敵地の奥まできて何が見たいのですか?試作機まで持ってきて」シヴェと呼ばれた男は黒いアームヘッドのなかで答える。
「あの白いアームヘッドに乗っている奴、そいつが”あいつ”の言う災い魔に呪われしものか」
「はあ、いまいち”あいつ”と言われても私にはさっぱり」
「俺はじぶんの呪われた家系を救うんだよ、あいつを利用してな」
by yosidagumi_nikuya | 2007-11-30 22:22 | ”ザ・リベンジ”